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2004年8月15日 (日)

『〈不良〉のための文章術』 書いてお金を稼ぐには  永江朗

一読して、永江朗は真面目な努力家なんだなあとしみじみ思った。雑学の大家だし、いたるところに顔を出すしということで、今風の器用なタレントのようなタイプに見えるかもしれないが、彼の書くハウツー物は、分をわきまえていて、実践的で、もうコツコツと日々努力して腕を磨き、技を極めてきた職人の説く話のようだ。
本書は、退屈男さんがブログで紹介されているのを読んで、面白そうだと思ったのでメモしておいたのでした。

本書で彼が声を大にしていること、それは「自分のために書くな。読者のために書け。それがプロだ。」これに尽きます。よい子の文章を書きたければ勝手に書け。でも、それではお金はもらえないよというわけです。

同感したり、納得したりしたところはたくさんありましたが、最も感心したのはここ。

私はこう考えます。インターネットで調べものをするのは、書かなくていいことを確認するためである。すでに世の中の誰かが書いたりいっていることであるなら、わざわざ私が同じことを書く必要はありません。それはむだというものです。だから私にとってインターネットは、書かなくていいことを確認し、まだ誰も書いていないものを探すためのツールです。(中略)アマチュアが自分の楽しみのために書く文章であるなら(中略)ほかの誰かと同じことを書いたってかまいやしない。どうせ誰も読まないのですから。しかし、プロとしてお金をいただく以上は、ほかの誰かと同じことを書いたのでは商品になりません。

「本の紹介文を書こう」の章を参考に、本書を紹介するのが最も正しいあり方でありましょう。どなたかお手本示してみてね。

文章の推敲の実践例もあって、とても楽しい参考書でした。文章は平易で、当たり前のことしか書かれていないのにつまらなくない。ハウツー物って好きじゃないんだけど、読み物としても楽しい出来上がりで、パチパチ!

『〈不良〉のための文章術』 書いてお金を稼ぐには
   永江朗 NHKブックス  2004年発行  (bk1へGO

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コメント

永江さんの文章は、皮肉をおさえた調子のなかに、皮肉がにじみでてくるところに、「文章は平易で、当たり前のことしか書かれていないのにつまらなくない」の秘密があるようにもおもいます。

投稿: 退屈男 | 2004年8月17日 (火) 21:07

永江さんが、花田清輝をリスペクトすると、書いていましたが、花田さんのレトリック芸は笑いもあって、面白かった。再読したくなりました。

投稿: 葉っぱ64 | 2004年8月19日 (木) 20:25

退屈男さん 葉っぱ64さん、コメントありがとうございます。

永江さんの本は、読む人をうまい具合に刺激しますよね。永江さん自身が閉じていないからだろうなと思います。

花田清輝さんって、これまでの私の人生は接点がありませんでした。表現者としては派手な存在という気がするのに、なぜでしょう。(._.) φ メモメモ

投稿: とみきち | 2004年8月20日 (金) 17:19

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