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2004年10月

2004年10月25日 (月)

『反時代的毒虫』 車谷長吉

反時代的毒虫(平凡社新書 244)
車谷長吉著

出版社 平凡社
発売日 2004.10
価格  ¥ 798(¥ 760)
ISBN  4582852440

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1998年から2004年までの間の車谷長吉が行った対談や、妻・高橋順子との句会が掲載されている。対談相手は、江藤淳、白洲正子、水上勉、中村うさぎ、河野多惠子・奥本大三郎である。小説やエッセイの毒虫的な車谷からすれば、たやすく想像されることではあるが、人と語る車谷は誠実で、言葉を選んで、理性的で、少年のようである。

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2004年10月24日 (日)

『花衣ぬぐやまつわる……』田辺聖子

天才女流俳人 杉田久女の生涯を丹念に描いた、すばらしい評伝。これまでの久女伝説を一つ一つ丹念に否定しながら、久女の真実の姿を描き出している。根底に芸術家久女への著者の熱い尊敬の念があり、芸術というものに対する全面的な信頼がある。

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2004年10月17日 (日)

『パンク侍、斬られて候』 町田康

パンク侍、斬られて候
町田康著

出版社 マガジンハウス
発売日 2004.03
価格  ¥ 1,680(¥ 1,600)
ISBN  4838714904

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町田康の小説が好きな人は、異常なパワーアップぶりに快哉を叫ぶに違いない。根っこはいつもの町田康なのだが、小説の登場人物数はいつもの100倍ぐらい、時代はお侍の時代。いつものように、暗く、場違いで、鬱屈した主人公たちが、ぶつぶつ言いながら、あれよあれよとおかしな事柄に巻き込まれ、右往左往する。ベースに流れる悲哀感と疎外感。嫌いな人は、数ページで嫌になるとも思われます。

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2004年10月11日 (月)

『場所』 瀬戸内寂聴

場所(新潮文庫)
瀬戸内寂聴著

出版社 新潮社
発売日 2004.08
価格  ¥ 540(¥ 514)
ISBN  4101144362

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久しぶりの読了本。これはすごい本です。人生が詰まっています。年をとって、感傷的に自分の生涯を振り返っているというような生っちょろい本ではありません。(以前、私がさんざんけなした某氏の何たらとは違います)
そもそもこれは、荒川洋治の『忘れられる過去』の中で紹介されており、食指が動いて読んだもので、本の水先案内人の荒川さんに、またまた感謝ということに。
下記の感想と同様のものをbk1にも投稿しました。

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