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2005年12月

2005年12月30日 (金)

『魂がふるえるとき 心に残る物語――日本文学秀作選』 宮本輝編

魂がふるえるとき
宮本 輝編
文芸春秋 (2004.12)
通常2-3日以内に発送します。

文春文庫30周年シリーズ「心に残る物語――日本文学秀作選」シリーズの一つ、宮本輝が編んだ短編集。各作家の全集に所収されてはいても、現在読もうと思うとなかなか難しい短篇が揃っていて嬉しい。一口に短篇といっても、長短の幅がある。全16編をなるべく短めに評してみたい。

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2005年12月29日 (木)

2005年超私的ベスト

読書数は減少の一途をたどっており、2005年はまたまた減って、86冊でした。とほほ。読書日記をつける価値もないような……。でも少ないなかからも、やっぱり一年を振り返ってマイベストを選んでみたくなりました。新刊書に限りませんし、一定の傾向があるわけでもなく、図書館に予約した順番が回ってきたからとか、我が家の書棚を見て、ふと再読したくなったからとか、風来坊的な本読みなので、選んだ本も「私が今年読んだ本の中で良かったもの」というだけのことです。

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2005年12月20日 (火)

『世界最高の日本文学』 許光俊

世界最高の日本文学
許 光俊著
光文社 (2005.10)
通常24時間以内に発送します。

副題は「こんなにすごい小説があった」である。12の短篇を対象に、筋を紹介し、読みどころや、著者の端的な感想を述べて、「面白いよ、騙されたと思って読んでごらんなさい」と誘う本である。対象になっているのは、以下の12篇(著者による紹介コピーつき)

  • 岡本かの子『鮨』――初恋のせつなさ
  • 森鷗外『牛鍋』――陰惨なすきやき
  • 三島由紀夫『憂国』――セックスと切腹の童話
  • 泉鏡花『外科室』――完璧至純の恋愛
  • 武者小路実篤『お目出たき人』――日本文学史上最悪の主人公はこれだ
  • 川端康成『眠れる美女』――ノーベル賞作家はダジャレがお好き
  • 谷崎潤一郎『少年』――世界に稀なヘンタイ文豪
  • 江戸川乱歩『芋虫』――ジットリ粘りつく悪夢
  • 嘉村磯多『業苦』――世界最高のウジウジ文学
  • 夢野久作『少女地獄』――整形手術で本当に幸せになれますか?
  • 小林多喜二『蟹工船』――革命のためなら鬼になります
  • 岡本かの子『老妓抄』――人生のはかなさ

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2005年12月16日 (金)

『国家の罠』 佐藤優

国家の罠
国家の罠
posted with 簡単リンクくん at 2005.12.16
佐藤 優著
新潮社 (2005.3)
通常24時間以内に発送します。

まずは帯をご紹介。

「これは国策捜査だ」 外務省、検察庁を震撼させる衝撃の内幕手記

「背任」と「偽計業務妨害」容疑で、東京拘置所での勾留生活512日。第一審判決懲役2年6カ月、執行猶予4年。有能な外交官にして傑出した情報マン――。国を愛し、国のために尽くしたにもかかわらず、すべてを奪われた男が、沈黙を破り、「鈴木宗男事件」の真実を明らかにする。

読み応えのあるノンフィクションだった。内容はだいたい次のように分類できる。冷戦後の対ロ外交、特に北方領土をめぐる外交の流れの説明、外務省内部の潮流、鈴木宗男逮捕への一連の流れ、拘置所生活と検察官とのやりとり。

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2005年12月 8日 (木)

『脳と仮想』 茂木健一郎

脳と仮想
脳と仮想
posted with 簡単リンクくん at 2005.12. 8
茂木 健一郎著
新潮社 (2004.9)
通常2-3日以内に発送します。

宇宙と芸術と意識と心を考察する本である。脳科学ではなくて、哲学である。ちょっぴり青臭くて、芸術志向で、センチメンタルで、そして真摯な論理の展開が、まどろっこしく感じられる向きもあるかもしれない。世代が同じせいがあるのかどうかわからないが、本書を読みながら私の脳裏に浮かんだ光景は、いつも大きな夢を持っていて、好奇心いっぱい、夢いっぱいの頭のいい同級生の少年が、放課後の教室で、数人のクラスメートを相手に、目を輝かせて、少し興奮しながらしゃべっているその話を、クラスメートの一人である私がふんふんと興味深く聞いている場面だった。

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