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2008年1月

2008年1月27日 (日)

『17歳のための世界と日本の見方 セイゴオ先生の人間文化講義』 松岡正剛

実に有り難い1冊であります。知っているようで知らないこと、知っているつもりだけれど、きちんと説明できないことを、メタ的に、しかもわかりやすく解説してくれています。

著者は、大阪の帝塚山学院大学の人間文化学部で「人間と文化」という講義を1年生向けに行ないました。本書は、その講義をベースにしたものです。タイトルに「17歳」とあるのは、大学生になる前の高校生にこそ、こういう話を伝えたかった、という思いが込められているそうです。

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2008年1月20日 (日)

『僕の叔父さん 網野善彦』中沢新一 『網野善彦を継ぐ。』中沢新一・赤坂憲雄

まずは『僕の叔父さん 網野善彦』、引き続き『網野善彦を継ぐ。』、この順番で読むことをお勧めします。

網野善彦が亡くなり、中沢新一は「すばる」2004年5月号から7月号に「僕の叔父さん――網野善彦の思い出」を連載します。その連載の最中に、『網野善彦を継ぐ。』のもととなる対談が行なわれます。こちらは2004年6月25日の発行、となっています。

そして、後者は、赤坂憲雄の『岡本太郎の見た日本』のドゥマゴ文学賞受賞記念の、選者荒川洋治と赤坂との対談で言及されました。荒川洋治はこの対談について、「実に羨ましい対談だった」と言っていました。網野善彦を失った二人は必死に、自分たちはどうしたらいいのか、何をすべきかを心から憂えており、夢中になって、なかば憑かれたように、網野善彦の辿った道筋について語っています。一期一会といってもいいような対談だと思います。

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2008年1月 7日 (月)

『遊戯』 藤原伊織

昨年5月17日、食道癌で亡くなった著者の絶筆。『遊戯』は「小説現代」に2005年1月号から2006年3月号まで、5回にわたって連載され、ついに未完に終わった。本書にはもう一作、『オルゴール』という短編が収録されている。こちらは同じく「小説現代」の2006年11月号に掲載されたもの。

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2008年1月 1日 (火)

2007年に読んだ本。

2007年もまた本を読む時間が少なくて、たった58冊しか読めませんでした。一週間に一冊ペース。寂しい限り。常に新刊書を追いかけて読むスタイルの読書ではないですし、実用書も読みません。趣味・関心がかなり偏っていて、かつ、気まぐれに選書をしますので、本当に「私の読書」の「日記」にしかなっていません。

トータル記事数は270件になりました。読書記録以外の記事もありますから、約250冊分になったわけで、これからも亀の歩みのごとく書き続けていきたいと思っております。

昨年読んだ58冊の選書に何かテーマがあったかといえば、興味をもった事柄あるいは人物を順不同で挙げてみますと

  • 萩原朔太郎・萩原葉子
  • 室生犀星(前年から引き続き)
  • 岡本太郎
  • 藤原伊織(関心が復活)
  • 外務省(行政全般に関心があるなかで特に)
  • 検察

本来、小説好きです。読み始めると歯止めが効かないので、読むのを抑制しています。その他、評伝、日記が大好きです。それから、仕事からの関心もあって、政治家や官僚の横顔が描かれているタイプのノンフィクションも好んで読みます。

好きな現役の作家は、堀江敏幸、山田詠美、梨木香歩です。それから、小説家ではないけれど、荒川洋治のエッセイが好きです。詩は読んでいません……。絲山秋子、川上弘美、小川洋子もデビュー時から読んでいます。ブログを始める前に読んでしまった作品が多いので、ブログに登場した作品は少ないかもしれないですね。

一生で読める小説の数は限られているのですから、新しい作家を追いかけるよりも、そろそろ昔の作家を一通り読み直す時期に入っているかなという気持ちも生まれつつあります。最低限、漱石、ドストエフスキーは必ず読み直す時期をつくろうとは思っています。

さて、2007年の私の三冊を選んでみました。

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