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2008年6月

2008年6月19日 (木)

『文学鶴亀』 武藤康史

武藤康史の文学関連のエッセイが大集結。活字中毒を自認される方には、あまねく堪能されることを保証いたします。是非是非お楽しみください。では!!

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2008年6月18日 (水)

『やさしい旋律 Blue Destiny』 井上香織

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『やさしい旋律』(アマゾンへGO)

「あなたも『運命の人』にきっと出逢える」という帯がかかっています。若い女性たちを静かにやさしく応援する、おとぎ話のような作品です。

主人公の美月茉莉亞は「銀行のお客様相談課に勤務して三年目のOL」。ある日、粗大ゴミ置き場に捨てられているローテーブルに、ふと目を奪われる。よくよく見てみると、取っ手らしきものがあり、鍵穴があり、おまけに鍵がかかっているらしい。何故かそのローテーブルが気になった茉莉亞は、結局、部屋に運び入れてしまう。ローテーブルかと思ったそれは、実はダルシトーンという古い鍵盤楽器だった。そのダルシトーンのそばで眠ると、茉莉亞は、予兆のような、懐かしい気持ちになるような、おとぎ話のような夢を見るようになる。

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2008年6月15日 (日)

『シズコさん』 佐野洋子

新潮社の「波」、2006年1月号から2007年12月号に連載されたエッセイ。シズコさんとは、佐野洋子の母親である。本エッセイを書いている佐野洋子は、癌におかされている。確執の耐えなかった母親を見送り、今は自身が病におかされているこのときに、佐野洋子はひたすら佐野洋子のままであり続ける。裸の佐野洋子。その人間を見つめる目は、肉親であろうと、自分自身であろうと、何の曇りもなく、何の濁りもなく、余りにも真っ直ぐで、読んでいるこちらの心が痛くなる。

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