著者(あ行)浅田次郎

2006年1月19日 (木)

『見上げれば 星は天に満ちて 心に残る物語――日本文学秀作選』 浅田次郎編

見上げれば星は天に満ちて
浅田 次郎編
文芸春秋 (2005.5)
通常24時間以内に発送します。

文春文庫創刊30周年記念「心に残る物語――日本文学秀作選」の第二弾。編者は浅田次郎。わりあいに正統な短篇が選ばれているという印象です。編者のあとがきによれば

「心に残る物語」という基準で、十三の短編小説を思うがままに選んでみた。これが、「すぐれた短編小説」という基準であれば、おのずとちがう選定になったであろうが、そういう大仕事はまず引き受けまい。しかし一方、心に残る物語すなわち私にとってのすぐれた小説、ということも言える。

小説家であると同時に、小説好きな浅田次郎が選んだ13編、以下に簡単にご紹介。

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2005年11月13日 (日)

『蒼穹の昴』 浅田次郎

蒼穹の昴 上
蒼穹の昴 上
posted with 簡単リンクくん at 2005.11.13
浅田 次郎著
講談社 (1996.4)
通常2-3日以内に発送します。
蒼穹の昴 下
蒼穹の昴 下
posted with 簡単リンクくん at 2005.11.13
浅田 次郎著
講談社 (1996.4)
この本は現在お取り扱いできません。

文庫本を再読した(講談社文庫は4分冊)。ストーリーを追いかけて終わった一度目に比較して、今度は、歴史的な背景や、作家の思い入れ等にも目配りして読むことができた。様々な要素を持った巨編なので、一言で言い表すのは難しいが、誤解を恐れずにあえて言うなら、「清朝の最後を描く劇画的大河ドラマ」であろうか。

作家は、実在の人物であろうと、架空の人物であろうと、具体的な描写に落とし込むことが得意中の得意である。声のトーンや、しゃべり方の特徴、物腰から、性質まで、とにかくものすごく具体的なイメージをしっかりとつくり上げ、それらの人物たちを自由自在に操ってみせる。

読者の想像力に期待することなく、というよりはむしろ、読者の想像力が発揮される余地を残すことなく、作家の想像力は存分にその腕をふるう。そこが文学的な香りよりもむしろ、エンターテインメント的あるいは劇画的な色合いが感じられる理由であろう。

さて、そのように描かれる豪華きわまりない出演者たちの頂点は言わずもがなの西太后。歴史考証をしっかりとおさえつつ、作家が創造した人物を配してドラマは進んでいく。浅田節ドラマを完成させるための登場人物の白眉は文秀と春児。二人は、本書の最初から登場し、運命の導くままに都に上り、それぞれの道を歩み始める。

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2005年6月 4日 (土)

『椿山課長の七日間』 浅田次郎

椿山課長の七日間
浅田 次郎 / 浅田 次郎著 / 浅田 次郎〔著〕
朝日新聞社 (2002.10)
通常2~3日以内に発送します。

浅田次郎の小説は、エンターテインメント的要素がたっぷりあるので、読書初心者にも、手練れの読者にも、広くお勧めできるものが多い。本書は、朝日新聞の連載小説であったこともあってか、特にその傾向が強い。家族について考える、人生を考える、やさしさとは何か、高齢化社会を考える、社会で働く意味を考える、愛とは何かを考える。さまざまな切り口が、それぞれの読者に向けて、やさしく提示されている。誰もが、自分の状況に引きつけて読むことができる、オールマイティな小説である。

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