著者(さ行)佐野洋子

2008年10月 5日 (日)

『役にたたない日々』 佐野洋子

エッセイ。売れています。どこの書店でも、目立つところに平積み。「小説トリッパー」2003年冬季号から2008年春季号まで(途中三回お休み)の連載を改稿して単行本にしたものだそうです。

乳がんにかかって手術して、翌日からタバコを吸いに家に帰るような洋子さん。その後、抗ガン剤で一年間、生きているとは思えないほどきつい一年だったので、寝たきりで、同じ方向を向いて韓流ドラマを見続けていたら、あごが外れたりしました。そして、骨に再発したことを知って、担当医にあと何年もつか聞いたら、ホスピスを入れて二年と言われます。死ぬまで幾らかかるか聞いたところ1000万と答えた担当医に、洋子さんは言いました。「抗ガン剤はやめて下さい。延命もやめて下さい。なるべく普通の生活が出来るようにして下さい」

それから一年はたった、と記されています。

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2008年6月15日 (日)

『シズコさん』 佐野洋子

新潮社の「波」、2006年1月号から2007年12月号に連載されたエッセイ。シズコさんとは、佐野洋子の母親である。本エッセイを書いている佐野洋子は、癌におかされている。確執の耐えなかった母親を見送り、今は自身が病におかされているこのときに、佐野洋子はひたすら佐野洋子のままであり続ける。裸の佐野洋子。その人間を見つめる目は、肉親であろうと、自分自身であろうと、何の曇りもなく、何の濁りもなく、余りにも真っ直ぐで、読んでいるこちらの心が痛くなる。

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2007年4月16日 (月)

『覚えていない』 佐野洋子

「私は本当のタヌキババアになれるだろうか」というタイトルのエッセイは秀逸である。「河合隼雄先生」について語らなければいけない状況に、佐野洋子は困って泣きそうだ、というところから始まる。そんなことを言いながらも、佐野洋子はいつもの調子で語るのである。

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2004年8月28日 (土)

『ねえとうさん』 佐野洋子

世田谷文学館で開催中の「佐野洋子展」に行ってきた。
京王線芦花公園駅を最寄り駅とする当館は、とても心安まる憩いの場所だった。

佐野洋子展は、佐野洋子の何作かの絵本の原画が展示され、原画の下に、絵本の該当ページもあわせて展示されていた。「100万回生きたねこ」「おじさんのかさ」「わたしのぼうし」「だってだってのおばあさん」などなど、原画がいっぱい。

ねえとうさん
佐野洋子作

出版社 小学館
発売日 2001.11
価格  ¥ 1,470(¥ 1,400)
ISBN  4097273248

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これは佐野洋子の絵本としては最新作のよう。原画を見る限り、とーーーっても楽しくて、あったかい、ちょっと泣きそうになるお話です。絵本のレイアウトが(絵の入れ方と活字の大きさなど)少しうるさいかなという感じになっているのが残念だけれど。

特別展は9月20日まで。
世田谷文学館

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2004年8月 9日 (月)

『ふつうがえらい』 佐野洋子

またまた佐野洋子。佐野洋子が好きということもあるけれど、今、本を読む時間がなかなかなくて、ここ1カ月ぐらいずっとバッグの中に入れて持ち歩いており、ようやく読み終えたという久しぶりの読了本。

ただいま、世田谷文学館で「佐野洋子 世界の絵本展」開催中。(9月20日まで)
詳しくはこちらをご覧ください。(こちら
ここは、館長が佐伯彰一氏で、なかなか面白いイベントを企画しています。

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2004年5月22日 (土)

『おじさんのかさ』 佐野洋子

0237045100001.jpg 梅雨の季節にぴったりの本。はい、またまた佐野洋子でーす。

この絵本は、もう絵を見ているだけでも十分楽しい! 佐野洋子の絵の特徴は、「目」なんですけれど、このおじさんの「目」は格別すばらしい!! 目つき、顔の角度……。見ているだけで、性格や、考えが伝わってくるほどです。

「おじさん、あっちに いくんなら、いっしょに いれてってよ。」といいました。「おっほん。」と、おじさんは いって、すこしうえのほうをみて、きこえなかったことにしました。

子ども相手にこの態度! もう最高!!

そして、本書のハイライトシーンは18~19ページ!! 絵本ならではの醍醐味を味わえます。でも、ちゃんと最初から順番に読んでいかなければダメですよ~~。

さあ、雨が続いても、この絵本を思い出して楽しく過ごしましょう!

『おじさんのかさ』 佐野洋子 作・絵 講談社 1992年発行
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2004年5月21日 (金)

『私はそうは思わない』 佐野洋子

0132584700001.jpg 佐野洋子ブーム、猛然と驀進中。共感してばかりで、人のふんどしで相撲をとっているようなもので、自分で物を考えないのはまずいなあと思うのだが……。佐野洋子に考えてもらって、「ほんとだ、ほんとだ、アハハ」って言ってるだけでは、人間、進歩は望めない。でも、今、ちょっと心がお休みしたいんだろうと思うことにして、このリハビリ読書を自分に許しているのである。(まだ読む本あるもんね)

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2004年5月18日 (火)

『あれも嫌い これも好き』 佐野洋子

0229944000001.jpg またまた佐野洋子のエッセイです。読むと元気が出るんですよ。単行本は2000年刊行、文庫本は2003年。『神も仏も……』の少し前の時期なので、あそこまでの達観、パワーまでは至らず、その前段階の感じ。

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2004年5月16日 (日)

『友だちは無駄である』 佐野洋子

これは傑作である。反抗期のすべての少年少女にこの本をプレゼントしたい。自分が反抗期の時にこの本があったら、どんなに救われていただろうと思う。

本書は、佐野洋子の「友だち論」を明らかにするために、佐野洋子自身の文章と、佐野洋子と谷川俊太郎、佐野洋子と小形桜子の一問一答という形で成っている。どちらがどちらに質問するというのではないけれども、佐野洋子がどんな友だちと、どんなふうにつき合ってきたか、佐野洋子にとっての友だちとは何かが、それはそれは正直な言葉で語られていて、その時々の佐野洋子の心の様子が驚くほど鮮明に映し出される。

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2004年5月14日 (金)

『100万回生きたねこ』 佐野洋子

0102136300001.jpg 久し振りにまた読んでみた。何度読んだか知れないのに、また「あっ」と心をつかまれる。こびない絵と文。すべての甘ったるい感傷を排除する意志の潔さ。

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